Angbandの隠されたテーマについて

Angbandの隠されたテーマについて

この記事は
Roguelike Advent Calendar 2019
https://adventar.org/calendars/4601
の12月21日への投稿です。

 ――農夫『マゴット』の眠りが安らかならんことを。

 ローグライクプレイヤーは星の数ほどいるが、なぜAngbandの異常性に気づかないのか? また、なぜその異常性について誰も言わないのか? もしくは見て見ぬフリをしているのか? 簡単な「気づかず」の理由としては、「K.I.I.M(動くものは殺せ)」がルールだと言われていたのが原因の一つだ。
 もちろん、「マゴット殺さず縛り(キリッ)」という方もたくさんいるだろうが、それでも大多数のプレイヤーは『殺人』は『マゴットを殺』さなくてもできるんだよ……!? などとうそぶくことすらせずに、わめくキチガイや汚いいたずら小僧や哀れな身なりの乞食や村の白痴や街をうろつく典型的なクズやバトル・スカード・ベテラン(モンハン3Gのモガの村の村長みたいなやつだろう)に矢弾やマジックミサイルや悪臭雲を撃ち込んで殺しながら、平気でゲームプレイを過ごしている。ハクスラゲームなんだから構わないと思う、とか、自由なのがいいんじゃあないか、云々の反論もあるだろうが。
 しかし事実、99%以上のプレイヤーがマゴットの飼い犬たちを先ずはとばかりに殺している(降りかかる火の粉をはらっただけだ、という向きもあるが)。
 中級者以上のAngbandプレイヤーは大抵、無抵抗を続ける農夫『マゴット』をキー押しっぱなしで殺している。そういうゲームなんだからとか、鬱陶しいからとか、いいわけが効かないほどの残念な光景といえる。
 マゴットじいさんは何もわるいことしてないのに……マゴットの犬たちだって、テキトーに放し飼いにされてたせいで迷宮で迷子になってただけなのに……
 見習いメイジや見習い戦士や見習いなんたらや数々の ’p’ が束になって@を殺しに来るのもうなずける(ただし、見習いプリーストも含めて全員モルゴスの手先だとしたら、と強引に解釈することもできるが)。
 なぜそこまで不謹慎なのか? これは、もはや伝説であるところのAngbandの最初期メンテナ Ben Harrison の性質からきているとしか考えられない(Moriaのほうは不明。あしからず)。もしくは残念なことに当時の海外のハッカーたちも「阪神大震災は笑えた!」のコピペで釣ろうとする日本のアングラ(笑)2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)と大して変わらないメンタリティのやつばかりだったのかもしれない。Benの伝説の一つ「Most frequent user of F-word」という称号が全てを物語っているのかもしれない。かもしれない、ばかりだが、全ては遠い過去のことなので、どうしようもない。
 結論として、Angbandのテーマは「トールキン」「ダンジョン」「ハクスラ」などなどあるが、隠されたものが「不謹慎」となる。
 大抵のゲームってだいたいそんなふうじゃないか? と言われればそれまでだが、Angbandは残念なことに不謹慎を極めてしまっている。
 そういうわけだから、お前らモラルある正義のFxShitはさっさと「 ’t’ とマゴットとマゴット犬は倒さない縛り」でもやってなさいってこった。
 おわり。
 
 と終わってもいいが、まだある。あるのだ。隠されているというほどでもないテーマが。
 結論からいえば「神殺し」というのがそれだ。だいたいのRPGに関して「邪神を倒すゲーム」などとは今どき誰も言わないが、「モルゴス(メルコール)」はいわゆる邪神である。(筆者は「シルマリルの物語」を半分も読めず挫折したが、その程度は知っているつもりだ)邪神といえど、神である。神を倒すことなど人間やホビットやハーフオークにできるのだろうか?
 できる! Angbandではな!
 ゲーム中から(ここではHengband1.6.2のr_info.txtより)引用し、Angbandの凄み「勝てるものなら勝ってみろ!」的なものをつけてサゲとさせていただく。

 冥王『モルゴス』(Morgoth, Lord of Darknes)
 彼はアングバンドの洞窟の主であり、さながら稲妻に覆われた暗黒の山のような姿をしている。彼の体にはフィンゴルフィンによってつけられた 8 つの深い傷があり、それが彼の心を尽きることのない怒りに燃やしている。彼は絶えず傷の痛みに苦しんでいるが、その苦しみをこの世の全ての光や善を支配することで癒そうとしている。彼は人間の暗黒に対する恐怖の根源であり、邪悪な力で忌まわしい生物を日夜生み出し続けている。オークやドラゴンやトロルは彼の邪悪な贈り物であり、それらが痛みや苦しみをこの世に及ぼしていることが彼を無上に喜ばせる。彼はその邪悪にゆがんだ忌まわしき相貌に、恐るべき鉄の冠を戴いている。冠に今も二つ残されたシルマリルはその聖なる光で彼を永遠に焼き続けている。冒険者を挽き肉にすべく彼が真一文字に歩み寄ってくるとき、その手に握られた冥界の大鉄杖『グロンド』が挑発するかのように震える!

 追記として、この説は最新版バニラや変愚ZAngbandおよびTObandには一切触れていない(つもりだ)ということを補足しておく。また、MAngband日本語サーバのいくつかのうちの一つにおいては、「葬り去った」「――は死んだ」がそれぞれ「こらしめた」「――は永久に不滅です!」にすり替えられていたということも補足しておく。
 ついでに言えば、今パソコンなくて変愚や勝手版が遊べない。もっと言えば、7年ほどネットから離れていたのでガイシュツのハナシかもと怯える。

 とりあえず、ここまで読んでくれてありがとうございます。では。

スマホでゲームを作る

https://github.com/pachenya/Hello-world
 こんなん作ってます。
 やっぱシューティングありきなのだわ。弾幕は文字列でもできるんだよ……!? を証明すべくニッチ(おそらくは)の極みを目指すのだわ。タダシン先生は翠星石なのでなのだわ。
 ついでに謎アドベンチャーゲームも付属する! スライムが運命を阻害する!
 マジレスだけど、Windowsでのコンパイルおよび実行ができたら、ぜひ知らせてください。Cygwinとかでいけると思います。というかそもそもこのサイト(GitHub)でダウンロードとかできるんですかね。

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パシェニャの冒険 エピソード・ゼロ (作:古歌良街 )

 『ウヘヒッパエの赤いげっ歯類』は『人間』とは似ても似つかないが、これらはかなり似た性質も持っている。海の底に棲む五角形の生き物もそうだ。人間もげっ歯類も海底動物も、同じように何かを食べ続けないと、死骸を落とすことになるのだ。
  ――レベッカ・K・ゲロウ『七面鳥と肉屋』(民明書房・刊)より

  b

 彼女はうまれたときから目が良く、視力は6.0を超えていた。大抵の赤ん坊は30センチ付近までしかしっかり見えない程度の視力しかなく、それにより母親の顔だけを心に灼きつけるという。彼女は大抵の赤ん坊には含まれておらず、よって、母親の顔を思いだすことができなかった。さらには、彼女の両親は彼女が3歳のときに理由を告げずに失踪し、彼女は一生涯両親の顔を思い出す事ができなかった。
 しかし、その視力という才能は、後に伝説的な銃の申し子となるために役立った。とあるマンガでは、スナイパーライフルを銃座に固定せずに立った姿勢で狙って百発百中させる描写があるが、それを可能にするほどのものだったのだ。
 碧色に輝く瞳は、幼い頃はブロンドの前髪で隠れがちだったが、この『実は美貌の持ち主』というところが役に立つ天運だったかは――不幸な『ある事件』に遭うことについては、悪運そのものだった。
 彼女の名は、ピチカータ・ミハイロヴナ・マノヴィチ。
 両親はともにロシア人であり、そのようなふざけた名前をつける程度にその子、本名ピチカータからきた愛称「パシェニャ」を愛していたかもしれない。両親はロシアを出国してイタリアに移り住み、そこでパシェニャが産まれたのだった。その両親は、なぜかパシェニャが3歳のとき失踪したわけではあるが、離婚してパシェニャがジャマになって捨てたのか、単に2人で逃げる事態があったのか、それはわからなかった。
 そして、このお話は彼女が9歳の頃のお話である。
 未来の――15歳頃のパシェニャのクリーム色の髪は生まれてから一度も切っていないかのようになめらかにのばされていて、風に乗ってさわやかに揺れ、肌は健康的に透き通り、エメラルドグリーンの瞳は意思の強そうな印象を現している。
 しかし、9歳の頃はそのように美しいとは言いがたく、薄汚い物扱いされることのほうが多かった。イタリアのスラム街で、街路清掃、要するにゴミあさりをしてすごしていたからだ。「馬鹿のピチカータ」などとイジメられてもいた。街路清掃業者には市長からわずかばかりのほどこしもあった。ちなみに一番の好物は、時々ある、オマケシールだけ取られた残りのチョコウェファース、いわゆる捨て菓子だったかもしれない。しかし、週に1回か2回は、少ないお金を使って普通の食事もできていた。
 そんななかでのある日、『ある事件』の被害に遭い、通りすがりの名も無き男に救けられ、呼ばれた警官が現れ、なんだかんだあって、ロシアの孤児院に送還された。両親はどうしたのか、どういう二人だったのかとイタリアの保健師に聞かれたとき、パシェニャはロシア語で、
「もうこの世にはいないけれど、ロシア人――二人ともロシア人で……」
 と言ったため、ロシアの孤児院に行くことになったのだった。
 両親がロシア人で、ロシア語とイタリア語の両方を知っている9歳の彼女にはちょうど良かったかもしれない。

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 だらしねぇ「4コママンガ等」はツイッタに移行します。こっちのブログはゆがみねぇゲームプログラムの話で埋まることにします。でも単なるそういう予想なので実際どうなるかはわかりません。とりあえずあしたにはなんとかオープンソースミニゲームの地盤を出したい。

ゴジラはわりと関係ある

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 変愚において核廃棄物とガチャピンになんの関係が? と言うと光の速さで現れる『元ネタが恐バニだから何も問題はないマン』は、まだいたりするのか? つーか恐バニなんて略さないだろフツー。