Androidスマホでギリギリできる*bandの話
この記事は Roguelike Advent Calendar 2022
https://adventar.org/calendars/7815
への寄稿(その2)となります。
おはようございます、こんにちは、あるいはこんばんは、パソコンのないベッキーさんです。
スマホで変愚蛮怒? 操作性に無理ありすぎだろ……と思うでしょうが、実はできます。
Android端末で「UserLAnd」というLinux環境で日本語の変愚蛮怒そのものもできるのです。やりかたはググればなんとかなります。頑張れ頑張れ! 気持ちの問題だ! あきらめるな!
しかし、日本語環境を整えると5GB強くらいになってしまうのでアンインストールしてしまいました。ウマ娘とかもアンインストールしてしまいました。断捨離などではなく、しかたなかったからです。しかたなかった。
その本家変愚のセーブファイルはクラウドストレージにアップロードしてあるのでたぶんパソコン手に入ったら続きができる……といいな。
さて、ここからが本題なのです。
Android端末で*bandをやる、もう一つの方法を紹介します。
まず物理キーボードを用意します。今この記事を書くのに使ってるブルートゥースのやつは安物買いの銭失いというやつで、Enterキーを押すとたまに「二連打」になってしまう不具合があり難儀しています。保証は切れています。残念。
キーボードは用意された? AndroidタブレットPC(?)だから最初からついてる? まあ用意された前提で行きます。
まずGooglePlayに行き、「Angband」で検索すれば出てきます。アンオフィシャルポート(非公式移植版)とか書いてあるやつです。
それをインストールしましょう。起動しましょう。
以上!
……………
いや変愚蛮怒が入っていない? たしかに。
しかし! なんということでしょう! 変愚蛮怒のバリアントの一つが入っています!
それが『FrogComposband』です!
バリアント切り替えオプションがあるのでFrogComposbandを選びましょう。
思ってたのより√100倍くらいスゴイバリアントです。まだ開発途上などの文言もありますが。
とりあえずこのスクショを見てくれ。こいつをどう思う? (ズレてるのは単にHTMLを機械翻訳しただけだからです)
(追記 : 解像度が変になるとは思わなかった……ヘルプファイルのスクショのはずでした)
追記の追記:Twitterにもスクショ上げました。こっちなら見られるはず。
https://twitter.com/alicebecky10/status/1605524800822091778
楽しげですね。デュエリストとは? ルーンナイトとは? 実験的要素マシマシです。これは近接戦闘クラスに分類されているクラス(職業)のヘルプファイルの一部だけです。この規模で、メイジやその他が沢山あります。盗賊系専用領域魔法なんてのもあります。「その他」のクラスでは錬金術師が興味深いです。
まあやってみて下さい。
でも、読者様がやってみる前につらつら語ります。
個人的に、これは本家に逆輸入すべきと思うものがいくつもあります。幻想蛮怒(未プレイ)とかに既にありそうですが。
少しだけ、変愚本家にあればいいのに、を挙げておきます。
まず筆頭は与えたダメージの値が表示される機能(ただしオプション)です。TObandにもありましたね。モンハンライズで数字が出て「なぜ今までこれがなかったのだ」と思ったことが記憶に新しい、そういうやつです。FrogComposでは「You do 42 damage.」などと出ます。これ、バニラ(既にバニラという名のバリアントになっていることに注意)では単に攻撃メッセージのあと数字が「(42)」とつくようになってたりします。
次が種族です。職業です。性格です。多いです。多すぎます。
性格も沢山追加されています。
中でも見るべき性格は「Chaotic」。これを選ぶと、どの種族/職業でもカオスパトロンがついてくれます。さらに、どの神のオモチャになるかを自由に選ぶことができます。さらにさらに、スタート時のオプションで「種族変容」という情け無用な天罰を無効にしてゲームを進めることもできます。イイね!
職業! 当然のようにここが最大のポイントです。
実験的職業が色々ありますが、特に気になったのはアルケミストとモーラーです。
アルケミストは、ポーション(「水」「油」含む)で色々できて楽しいです。魔法書は使えず、殴り職なのかもしれません。ヒーローの薬にクラス限定ボーナスがあり、少し加速がつくのでそれでなんとか敵を上手いこと料理して下さい、などとあります。
モーラー(強撃戦士?)は重量のある両手持ちの武器による一撃を重視した戦士といった感じです。筆者はまだあまりやってませんが、最終装備でスゴイことになるのでしょうか。でも解析されたら普通の戦士より弱いかも?
メイジ系にも色々あります。
グレイメイジは少しの個数しか魔法を覚えられませんが、学習時以外は本無しで魔法を使え、スペルマスターのように自由に、ほぼどの本からも学習できます(ただし、ロー、ニュートラル、ケイオスのバイアスを選ぶことになります)。おそらく中盤以降は学習のスロットを上書きしていくことになります。
イエローメイジは未プレイですが、説明によると「連射」のように魔法を使えるらしいです。
ブラッドメイジはHPを犠牲にしてなんとかするようです。
そのほかまだまだありますが、キャラクター作成画面が洗練されているところも理想的です。
そして種族。色々あります。「生い立ち」をオミットすることで実現しているようです。
このへんは本家より沢山あるよ! 程度です。
アイテムに関してもかなり手が入っています。
魔法棒が自然充填されたり、エゴアイテムな魔法棒があったりします。ロケットはどうなっているのだろう……そこまではたどり着いてません。
ポーションは、Curingが寺院で販売されており、おそらくそこそこ重要になっています。状態異常を治すため中盤には必須? またしてもそこまではたどり着いていません。
今のところ(たぶん)英語版しかないのですが、日本語版に慣れている強靭なる変愚蛮怒プレイヤーは問題なく入っていけるでしょう。FrogComposbandに触れたくてワクワクしてきたのなら一見の価値ありまくりです。
なにより、スマホでできるとは思わなかった!
よくわからん説明ばかりですが、やればわかります。よくわからん「ときめき」みたいなものを感じること間違いなしです。
幻想蛮怒のほうがスゴイかもしれませんけどね!
色々事情はあるのですが、来年には自分専用のパソコンを手に入れることができるようにがんばりたいベッキーさんです。
今後ともよろしく。
ではまた。