ナインハルトズィーガー

飼ってた犬が最後の時を迎えた。最後とは死。不思議とあまり悲しいという気はしない。もう恐ろしく長生きしたらしいから寿命だったのだろうし。散歩のとき、無理やり引っぱらないと歩かなかったりしてなんかかわいそうだったり、バタリと倒れて息切れしてたりしたし。思い出はなんだろうな。今はなんも思い出せないや。そろそろこんがり火葬された遺骨が届く。幽体獣になって戻ってくることを夢見るままに待ちいたり。