“本場の萌えオタ”おしえてやるよ‥‥!?

グレッグ・イーガンの「ひとりっ子」*1を読んだ。近辺*2でいろいろ云われているイーガンだが、読むのはこれが初めて。量子コンピュータどころか数学ネタすらもさっぱり解らない私だが、どういうわけか普通に面白かった。感動した。全米震撼*3。コカラゲ大絶賛。
以下ネタバレを含むうんこ。
義体萌え」という概念が出てくる発想にはショックを受けた。NEVADAがまだ幼稚園生のころのアングラ定型ワード「ていうかマルチ萌え」が、そう遠くない未来に2次元ではない現実に出てくるのだろう。超高級ダッチワイフやそれに対する誘拐や性的暴行とか。ていうか、人間の成長と同じ精神的発達をシミュレートしているってのは解るが、穴は有(ry
今の現実の「ロボット」はアシモやら先行者やらで、それに対してどうこうしたいと思うやつは居ないだろう。が、3Dポリゴンがビデオゲームに使われだしたバーチャ1のころは、「ポリゴンのカクカクした女なんて……」だったが、数年でデッドオアアライブだし、実際そういった穴ロボットが出てきてもおかしくない。むしろ義体でしか勃たないという輩も実際出てくるのだろう。
ていうか挿絵がやや萌え系だしー。
戦闘訓練プログラムやそれで条件付けを自らになしているとか、アクションシーンもよかった。チェーンソー使ってたらもっと良かった。リン・クロサワが銃のリロードを他のどんな行動より優先するのは、そうしないと吐き気を催して眩暈とともにぶっ倒れてしまうようパブロフドだからだったんだよ!
“人間ではない存在”のヘレンだが、いつ“暴走”して殺戮しだすB級SFになるんだろうな、と終始心配しながら読み進めていたわけだが、ハッピーなエンドを見て、涙が出そうになり、私の読み方が作品に対して失礼すぎた、愚か過ぎたと感じた。
感動した。角煮ラーメンを(ry

*1:原題"Singleton"

*2:RDLらへん

*3:地震があって炊飯器の中身が少し震撼させられたという状態を指す