長文

>それは1つ、いや、「1人」だが、この世の全てだ。この世を満たす全ては<空気(エア)>も<大地(レナ)>も、その「1人」に含まれる存在に過ぎない。このセカイが<完全人(パルフェクティア)>と呼ばれている、その理由(わけ)を知っているか? このセカイの<空気>や<大地>は、その「1人」の中にある無限の可能性宇宙のうちの、「彼」が選んだ完全な<1つ>、「彼」にとっての<完全なセカイ>なのだ。わかりやすくたとえて言えば、「彼」は、自分が、「うまくいかなかった」とき、自動的に脳を爆破する爆弾をセットしている。この爆破はつまり、このセカイ全てを吹き飛ばすというわけだ。彼が見るこの世界は常に彼にとって「うまくいき」、「うまくいかなかった」ものは常に爆破され、もはや存在しえないのと、同等なのだ。我々やセカイの全ては、その「彼」にとって「常にうまくいく完全なセカイ」<完全人>に支配されている、脇役に過ぎないのだ。
ここまで読んだ。