東京

東京は怖いところだと知らない人に警告しておきたい。
東京では普通に歩いていると刺されて死んでしまう。なので死にたくなかったら普通に歩いてはいけない。刺されないように気を配ることが、つまり「この目の前を通り過ぎようとする人は刺す人だ」と思いながら刺そうとしてくるエリアを意識的に防御しつつ通ることが必要だ。
だが実際には東京の人ごみでは他人の攻撃エリアを避けることは難しい。そこでの防御方法は、なるべく“なじむように”することだ。個性を殺し、黒くなく、灰色でなく、白でなく緑赤青黄茶紫のどの色でもない、カメレオンカラーあるいは石ころルッキングアノニーマウス(英語ではアノニマス)で東京と一体化しなければ、刺されてしまう。あの修行僧一体さんですら最後には頭につけた唾が太陽の光を反射したのがわざわいして刺されてしまったほどだ。
それでももし刺されてしまった場合はどうするか。
どうにもならない。
意外かもしれないが、東京では自業自得というのが普通である。基地外に脱出した刺す人が沢山いるうえそれをとめるのはナンセンスだというのが自明なのだ。刺されて死んでもそれは刺されるような歩き方をしたその人が悪いのである。
私は幸いそういったことを少しは知っていたので数回刺されて死んだだけで済んでいるがしかし、刺されてはいる。“クレイジースキゾイド・コカラゲ”といわれるほどのウィズダムを持つ私ですら刺される。
透明に過ごしている人なら東京で全く死んだことが無いというのも普通だろう。だが、全く刺されたことがないという人はほとんどいない。そして透明でなく過ごすことを決めるということは、つまり常に基地外に脱出した刺すニンピニンを相手にするうえ死の危険も相手にするということなのだ。
東京は、名古屋のウイロウや天むすと同じくらい刺さるのだ。
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赤い!本当に赤い!これは赤い!赤いわ!もっと普通の色でいいのに。
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昨日の不等号は“アクション描写”。かも。ON/OFF、ブリュリュリュ、ゲロウェーブそして404などがスゴイんだよ窃は。一見の価値があるやっぱありません。
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追記: