呪術

(中略)人骨だと思われていたが、検査の結果、一ツ目巨人族の骨であることがわかった。一ツ目巨人族の骨は、一般に「松尾の呪い」として知られる「松尾寺尾犬尾呪道ノ三」を使う際の触媒だ。専門家によると、この呪いの被術者は「犬のシッポ振り」に依存する症状をあらわすという。
「一ツ目巨人族は20年前にバランスのいい山本によって滅ぼされたのですが、今でも全国各地の家々に、遺跡から盗み出された彼らの遺骨が眠っています。一ツ目巨人族の骨細胞には、バランスの取れた強い体を維持したい成犬への崇拝を促す物質が含まれていて、それが空気を通じて人間にも影響を及ぼすといわれています」(ジャーナリスト・草刈さん)。
呪術などでむやみに気味の悪い感情で見られる犬達はいい迷惑だろう。