最低人

地球の中心には「地球中心の街(セントレア)」とよばれる街があり、そこで暮らす人たちは最低辺の生活をしている。
ここでいう最低辺とはつまりこの地球で物理的にどう考えても「最も低い位置」に住んでいるという意味である。
最低人が地上人によって発見されたことにより「引力が最後に行き着く点、全てを引き寄せる力の源」がつまり「最低点」である、という概念が地上人にも広まっていった。
それにより、ものごとの中心を「サイテー」と呼ぶ若者言葉ができてきたのだ。
「ヤツはサイテー」を昔の人は「ヤツは最も悪い」とどうしてもとらえてしまうが、もちろん普通に「ヤツはサイテー」と言った場合は「ヤツはなにをやっても中心的、引力の根元的、そんな魅力があるなー、あー猫飼いたい」ということを意味するように変遷してきたのだ。