コンピュータゲームと殺害

敵を殺していくゲームが問題視されていた。
コンピュータゲームの開闢から現在の最先端まで、敵を倒すのはメインテーマであり続けているのに。
今更過ぎる。
そんな中、敵を次々に生き返らせていくゲームが全年齢対象として発売された。
主人公が、メルトEFBという魔法で敵を次々に解凍して生き返らせていくというストーリーで、殺人シーンや殺人の要素が全く無いゲームである。
このゲームは朝日新聞などで取り上げられ、殺伐とした世の中に現れたゼラチンキューブのような救世主的ゲームである、と評された。
しかし、現実世界で、死体が次々に斧で生き返らせられる事件が起こった。
そのことで、また風評は一変してしまった。
このゲームは安易に人を生き返らせるなどという内容で非常に不謹慎である、事件はこのゲームの影響が大きいと叩かれたのだ。朝日新聞もまたいつものように叩かれたのだ。
そんな中、敵を斧で次々に殺していくゲームが再び登場する。このゲームは「ゲームの原点に帰った!」「死は永遠である」などの売り文句で売られ、発売後一ヶ月で2枚も売れたということである。