「自称神」

じしょうしん。彼は神を自称してもいるのでじしょうかみと読んでもかまわない。あらゆるものの自称をつかさどり、あの「自称内閣総理大臣」に力を授けたのがこの神の仕業だったといわれている。自称神は部活の先輩に薦められて読んだある本のせいで自分が神だと信じるようになった。その本というのは、いわゆる聖典である。聖典の引用――「第一日/FSMはいわれた/『晴れ、ハレ、ユーカイ』/そして晴レル日ができた」――つまり、自称神を作り出したのは富士見式FSM星教の聖典によるヴィジョンだった。