「クリムゾン・クリエイター」

この真紅の創造主による創造物は東京ドーム一杯分くらいの大きさである(創造主というのは意外と多く、800万の800万倍くらいの数は存在する)。クリムゾン・クリエイターによって作られたその東京ドームは一言で言うと「真っ赤」である。あまりにも赤く、地球上のどんな存在でもこれ以上は赤くはなく、人間がそれを見ると「赤い」というエラーメッセージとともに脳がクラッシュすると言われている("ERROR : It is *RED*."――レッドスクリーンという)。この東京ドームは「赤い湖」と呼ばれ、そこには見たところ一種類だけの生き物が住んでいる。クリティカル・クリムゾン・クリッター(C.C.C)は真っ赤な背景に溶け込むように真っ赤であり葉赤素で光合成することで主な養分を得ていて、伸びたり縮んだりするミミズのようなウナギのようなヌルヌルしたイトゥクズ(糸くず怪物)のようなものに見える。