マジキチといいたくなると思うので注意

電車の中で、
私と同じくらいの身長、
色素を落としたさらっとしたシャギーな(?)髪、
イカの模様(イカは体の色をカメレオンのように変えるが、そのなかの一瞬の斑紋をあらわしたような模様)の服、
そしてどこも色も何もあのイカ娘ではないのに「イカ娘だ」と思う、
そういう人に出会った。
私の中でのきれいなひとの理想像がイカ娘とこの人の姿の両方なんだろうか。
何か話しかけ、
そのひとは少し微笑んで、それがやはり理想を体現した微笑で、
そして歩いていってしまう。
見失う。
視界の先のほうはぼんやりしているが、そのぼんやりしたほうに行ってしまった。
行ってしまってから追いかけるように、
廊下を進み、教室に後ろのドアから入ると、(電車の中はいつのまにか学校の廊下になっていた)、休み時間のようだ。教室の後ろから二つ目あたりの席にイカ娘が友達と話している後姿が見える。そのイカ娘はさっきの人ではない。なぜイカ娘なのかわからない上品な印象のあの人とはまったく違い、フェルト生地の水色の髪、同様のテキトーな帽子、さらにいわゆるコスプレ衣装的生地のイカ娘ワンピース、その人が振り返ると(なぜか振り返る前にオチがわかったが)マガジンのDQNマンガでよくある(!?と表示される)ネタのように不美人で、誰だよとつっこむ。そしてふとみると教室のほとんど全員がおなじようなフェルト生地イカ娘だった。なんでだよとつっこみ、あの人はどこへ行ったんだと思いながら教室を出たところで目がさめた。
☆☆☆☆☆☆
美人が夢に出てくることが滅多にないような気がするんだが、出てきたと思ったらこういうかたちだった。どうかと思った。
マンガのキャラが出てきたのも(いやよく考えるとマンガの絵でないしそのキャラ自体は出てきてないわけだが)はじめてかもしれない。
テトリスのブロックを操作する夢は見たことあったけど。
☆☆☆☆☆☆
髪の色と服の色はグレースケールになってしまった。
目がさめた一瞬の後にはもう思い出せない。
☆☆☆☆☆☆
ラリッた幻覚を合法的に見たと思った。
白黒でしか覚えていないのが残念でならない。
睡眠が浅いとき目がさめるように調節するとより記憶に残るんだろうか。
などとドリームランドに引きずり込まれていくんだろうか。