犬が小学校の飼育小屋のニワトリを

食べようとしていてニワトリたちが天井が2メートル強程度の小屋の中でパニックになってバサバサとびまわって騒いでいるという光景を急に思い出した。いや食べようとしたのかはわからないが、その犬は小屋のまわりをまわりながら狂ったようにほえてニワトリをおどかしていた。
ニワトリの中に超強い伝説的なニワトリが一羽いた。その一羽のニワトリはあとからその小屋に入った言わば転校生だった。他の小学校から移ってきたというんだけど、どういう理由かはわからないが理由を考えないほうがよさそうだ。
そのトリ野郎は凶暴というにふさわしく、羽ばたきながらの百烈キックは本気で人間を追い払えるほどの猛烈なものだった。
それで、その犬がきたとき、その超強いトリ野郎は何をしていたのか?
それが思い出せない。
どうも犬騒ぎを見た時点ではまだ居なかったような気がする。
もし犬の時にトリ野郎が居たとしたら、その最強のトリ野郎が全然強くないということになってしまう。
少なくとも私はその地獄から来たトリ野郎の思い出を美化していて、あのクチバシも爪も危険千万のトリ野郎がとんだチキン野郎だとは認めたくないのだ。