たいして思い出すべきでない『思い出したくもない人生最悪の96時間』
思い出したくもない人生最悪の96時間 (メディアワークス文庫)
- 作者: 布施文章
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/09/25
- メディア: 文庫
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ス○ッチャー窃研究家的には当たり。なんといっても最後の……。
窃とかは考えなくても普通に面白い。アクションシーンとか敵に捕まったところとかいったシーンはハリウッド映画をまるうつししたような迫力がある。
あとはどうでもいいことだけど、ロシア人の天才科学者少女が敵から逃げていてそれを主人公が助けることになるんだけど、なぜか髪の色について具体的な描写がない(単に私が見落としているだけだったらすみません)。「目立つ髪」とあって帽子で変装している、となると読者はブロンドを想像するしかないと思うが、髪を帽子の中にひっ詰めているともいわれないし、たとえばカールした赤毛だとすることもできてしまう。帽子からブロンドの髪がファサってなるシーンが恥ずかしくて書けなかったのか。
それと念のため書いておくが「CoD」と略されるゲームとストーリーおよび登場人物もが盗作とよぶのかどうかためらうほど「完全に一致(笑)」しているといわれている。ゲームをやったことがない私には前述のようにハリウッド映画テンプレの印象だった。