妖刀『出ッ低云』

妖刀『出ッ低云』
エルフ・ブレード『VQ』
この二つはともに同一の一振りの剣を指す呼び名である。前者(妖刀『出ッ低云』、以下「前者」)の呼び方がより多く広まっている。インターネットの普及により後者(エルフ・ブレード『VQ』、以下「後者」)が劣勢に立ったとされる。「間違った呼び方である」または「こんな馬鹿げた呼び方にこだわっている」という言い方を双方が言い続け、争っていたが、最近ではとくに後者は「土地の治安が悪かったため」頭も悪いようにしか見えず、論も悪いようにしか見えなくなっている。
しかしここで後者がなぜそのように自分たちが元祖であると自信を持っているのかについて池上彰が解説しそうなことを解説し、一応の擁護をしなくてはならない。

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|            |   スペース
|  巨大エリア     |_____________
|            | Aエリア | Bエリア |
|            | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

前者を主張するものたちはBエリアにおり、後者はAエリアにいる。
まず全ての武器防具が作られ始めたのはどこかと言うと、もちろん上図では巨大エリアに含まれる場所である。あらゆる武器防具の「起源」は間違いなく巨大エリアのどこかだ。その武器防具は一点の色が染みひろがるように、隣接したエリアに染みこんで広まっていったと考えるのが自然だ。この考えにおいては、Bエリア(前者を主張する)に武器防具というもの自体が伝わるにはAエリアを通過しなくてはならないのだ。Aエリア(後者を主張する)の住民からすると、Bエリアにある全てのものはAエリア以西を「起源」としていると思えるのは当然のことだ。これが後者のこだわりの原因の一つなんですね。