「空が灰色だから」がすごい、の話(内容に触れないレビュー)

異色作家短編集というシリーズで特に顕著な短編小説の読後感というのがある。あの読後感。言葉にすると「すごい」または「この世に短編小説より意味のあるものってあるの?」。瞑想が向精神ドラッグの快感をもつなら、その瞑想と同じ感。
空が灰色だから」は週刊連載の漫画でありながら全ての話で“短編小説”のすごいものと同じその読後感が味わえる。すごい。
自分は読むのが速くないので“短編小説”を読むのに15分から1時間かかる。でも漫画なら空灰一話の分量をじっくりと読んで5分。いや普通に読むと5分もかからんだろ。それで“短編小説”と同じ読後感。しかも絵のインパクトも記憶に残る。すごい。