粗肉ブーム

今、巷で「粗肉ブーム」が起こっている。
流行に乗り遅れているあなた方にわざわざ説明すると、粗肉ブームとは粗末な肉のブームのことで、主に中国から輸入された肉を食べて健康を増進しよう、という朝日新聞が提唱したライフスタイルである。粗肉は滋養が豊富で、まるで普通の肉より少し安い肉のような深い味わいがあり、そして普通の肉より少し安いのでオススメだというわけである。
しかしこの粗肉ブームにもかげりが見えてきそうだ。
なぜかげりが見えてきそうになったのかは省略する。
そこで粗肉ブームにかわってこれからブームになりそうなものとして今朝の日経新聞で提唱されているのが「秋刀魚ソルト季空」である。
秋刀魚の塩焼きに季節の大根おろし味ポントットットと空気の音を立ててかけ、ハムッハフハフハフッと食べたらおいしいよという話である。
これらに対抗して読売新聞も「瓜鯵用(うりあじよう)」という企画を出している。
(中略)
要するに、二匹目〜三十三匹目あたりのドジョウを狙った工作的ブームにまんまと半ば盲目的にのせられてみて馬鹿みたいだと後になって思うとしてもそれはそれで楽しいし美味しいという話である。