週刊少年チャンピオン 2009年21+22号(「PUNISHER」最終回)

最萌えは坂田さん。
みつどもえ』缶けりの話。宮元さんに笑ったが少し可哀想すぎるとも思う。
イカ娘』メダルゲームの話。エスカレーターで下のほうから見る景色について考えるハメになる。何かの間違いでパチンコ屋に入ってたらギャンブル廃人になりえるイカ娘かわいい。
『ナンバ』西日本への修学旅行朝の話。肉マンは女子の目の前である意味爽やかな感じであのひどい下ネタ発言ができる大物。
『風が如く』勝家はどうも鬼族らしいとわかり、読み返すとそれらしい行動をしていることに気付ける。桃太郎が出てくるのが(そこまでのシリアスさからか、なぜか)予想外だった。
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『PUNISHER』最終回。戦いはこれからだといった終わり方。
以前私は例えばナルトやワンピースが永遠に終わらないのがいやだ、また面白い世界が10週打ち切りでうやむやになるのがイヤだといっていたが、1月頃読んだある小説で、それでも「戦いはこれから」で終わることこそが最高の物語とされる場合もある、と多少考えが変わった。
ファンタジーが感動のファンタジーになるのに欠かせない点は“奇跡(ミラクル、あるいは……ワンダー)”の起きる点、起こされるところだ。
ある種の最高のファンタジーでは、その奇跡が「最高点」においてのみにあり、その奇跡が“ヒーロー”によって起こされる(起きる)ことにより、その奇跡は読者である自分がそれを見るために物語がそこに存在(あ)ってそれを読むために自分が生まれてきたのだと、そういう感動を残すものだ。
たとえばあの有名な最高のファンタジーのあらすじを言うと「ヒーローがヒロインを悪の手から救う」で終わるし、PUNISHERもそれで終わる。
果たしてPUNISHER最終回、アルトはそこへきてミルキィに対峙し、敵を倒し、かのヒロインを救う。
PUNISHERは「ヒーローがヒロインを悪の手から救う」で終わった。「あらすじ」はそういう終わり方だったとしかいえないわけだが、しかし内容には、そこに構想十年の物語の中の奇跡の部分つまり最高点がきちんと入っていた。
これはヒロイックファンタジーの最後の話で、アルトは物語最大にして最高点の奇跡をなしている。
「戦いは続くだろうけど」という終わり、しかしそれでもきちんとPUNISHERは終わったと、私には思えたのです。
それに、最後のところを読んだ夜の、その次の日の夜寝る前に、終わったかに見えた彼らの冒険物語の、きのう読んだところの続きを夢想することは、いくらでもできるのです。
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佐渡川先生、おつかれさまでした。次回作マジ楽しみにしてます。