「核融合炉にさとび込んでみたいと思う」

核融合炉はまず存在しないので大丈夫だが、気持ちはわかる。
ゴミ集積所から集めたゴミを集める処分場を社会化見学したとき。
車のガレージのような建物の中に、縦横20x20メートルで深さ10メートルのピットがあってそれをのぞき込んだ。
収集車がドバーッと吐き出したものが穴の中で山になっていて、それが焼却炉につながっていて、定期的にザーッと焼却炉へ流されるという。
穴の端でゲロのような悪臭と人間の一生分ありそうなゴミを覗き込む小学生の集団の一人だったので、当然、飛び込んだらどうなるんだろうと思う。8メートルくらい下のゴミの山に飛び込んだら怪我をするしそのあと上ってくる方法がない。そのうち時間が来て焼却炉にザーッと流されていく。
そういう想像をしながら覗き込んでいると、当然、後ろの奴が突き飛ばしてくるので、案の定そのまま落下してしまった。ちょうど焼却時刻だったからそのまま焼却炉に流されてしまった。いや熱いのなんの。熱帯の砂漠とかアマゾンとかより熱いと思う。3000度くらいだから耐えるだけで精一杯。そのあと校長室に呼び出されて、教頭先生に、人間と火と文明の起源のことをいわれて、もやせないゴミの捨て方を覚えなさいって怒られた。