¥100,000,000だけで1ヶ月過ごす方法

まず、実際に1億円だけを使って1ヶ月だけを過ごすわけではなく、様々な準備を整える資金と月々の家計を合計して、12ヶ月を12億円で暮らす方法だということを断っておく。
用意段階で1年あたりにかかる費用
・ラビ檻代 ― 3億円
・アイス契約料 ― 6000万円
ひと月で消費する費用のリスト
・端末と部屋(これは既に“所持”していると考える)の維持費 ― 月3000万円
・食料費 ― 月1万円
・アイス・メンテナンス料金 ― 月1000万円
・テラバスケット代 ― 月500万円
・チャンピオン代と本代 ― 月2499万円
これで12億円だけで12ヶ月の“通信”、“食事”それに“チャンピオン”がすべて揃った理想的な生活が営めることがわかるだろう。わからない? ああそう。
わからないなら解説。
まずラビ檻である。ラビ檻は業者が使っている物だというイメージがあり、そして維持に沢山の費用と労力が要るようなイメージもあるだろう。だが、実際には使い捨てとして使うなら安いものが3億円から手に入るのだ。そのときの最新式を買っても3億円である。ラビ檻で食料をまかなうことにより月たったの1万円の食料費で済むのだ。ラビ檻の生産物と普通の食料を他人と物々交換することも当然含む。ラビ檻は1年たったら使い捨てと考えれば特に維持に費用をかけずとも1年は満足に稼働する。これについて倫理的あるいは道徳的に異論があるならこのプランは実行できないので、そうだったらゲラウトヒア。
次にアイスの契約だ。こんな高いアイスを買う必要があるのかと疑問があることだろう。だがこのプランにはアイスが必要だ。個人所有のラビ檻は非常に侵入者に破壊されやすいのである。業者達にはラビ檻損害保険という選択肢がある。業者達は、ラビ檻荒らしに遭っても保険会社のエージェントが逆探知で侵入者を抹殺してくれる、あるいは保障金が支払われるなどするのだ。荒らしにしてみればリスクが高く、業者は狙われない。しかし個人のラビ檻所有者はバンバン狙われている。保険ほど高価でないが信頼できるアイスを使用しなくては荒らしの格好の餌食になる可能性が高いのだ。
テラバスケット代がたったの500万円となっている。テラ定額サービスが月3000万円からであることを考えるとなぜこんなに安くできるのか? と思われるだろう。それは実は単に通信を最低限にとどめることだけで実現できる。もしあなたがジョージヴォルト中毒者で常にヴォルトが無いと死んでしまう、というのなら、当然無理だが。テラ定額サービスの方がどう考えても安いハズだというのは昔からの思い込みから来るもので、今はほとんど使われていない従量サービスで節約するほうが間違いなく得なのだ。接続業者は知らせたがらない裏技だ。従量のテラでは満足に動画も見れない、接続の節約なんてつらすぎる、と思われ続けている。しかし、実際には節約というほど節約しなくても『窃厄☆モード』というオープンソースフリーソフトがある。これは超節約を全自動で行うソフトで、ヴォルト中毒者ですら定額サービスの料金を少し越える程度のテラしか使わなかった、という動作報告が出ている。「従量は怖いし損だ」というのは実は百年前の常識、今は非常識なのだ。
チャンピオン代。1冊240〜250万円。ジャンプがとっくの昔にフリー配信になったにも関わらず存在する“真の雑誌”。なぜ必要なのか? もちろん、存在の為だ。チャンピオンへの物理アクセスのみが最強の物理アクセスなのである。チャンピオン以外にもブラッドやシリウスにも物理アクセスしておくべきだろう。
これで“通信”、“食事”それに“チャンピオン”がすべて揃った理想的な生活が、1ヶ月1億円だけで営めることがわかっていただけただろう。
わからない? ああそう。