小麦粉

アフリカの小国ポポルンガのプピリット地方では条例により小麦粉が禁止薬物に指定されている。
これは同地方の領主パロ卿がほぼ独断で施行した条例である。
パロ卿の動機は、彼の娘たちがお好み焼きやタコヤキや阪神タイガースにのめりこんでいたことと関係しているといわれている。
パロ卿が出したサツマイモ料理を、娘たちは「チョー不味いんですけど」とドブに捨てて、その後タコヤキやお好み焼きばかり作って食べていた。
それに怒ったパロ卿は、娘たちへの復讐として人心をたぶらかすあらゆる小麦粉料理を法的に禁止するべしと考えた。
「小麦粉の使用および所持の罪」は50円以下の罰金もしくは20年以下の懲役となっている。
プピリット地方ではパンすらもが作れなくなり、米ばかりの食事になってしまった。
同国の空港で白い粉を持っているときには「シラナイワカラナイコムギコカナニカダ」と言ってしまうと小麦粉所持の罪に問われてしまうので、そのセリフを「ヤキビーフンノザイリョウデスセッカクダカラ」に書き換えておかなくてはならない。