秋の星々の都 [永遠の戦士フォン・ベック2] (ハヤカワ文庫SF)

秋の星々の都 [永遠の戦士フォン・ベック2] (ハヤカワ文庫SF)

正直半分あたりまで退屈だったけど感動した。
望遠鏡で見たようなでかい星がいくつも空に浮かんでいるような光景は怪物系格闘ゲームの背景といった感じがしてインスパイヤリング。
エルリックとのリンクがありそうだけど記憶がだいぶ消えていてわからなかった。いやキツネさんとかはさすがに記憶にあるけど。
エピローグの「錬金術師らは「聖杯は地獄にある」「ルシファーがそれをまもっている」などといってる」のような一文のユーモアにも感動した。
オカルトを信仰する人は「自分以外のオカルト信仰者は真実を知らず自分は真実を視ている」とみな思っているように見える。それらの人々の中には本当に1999年に恐怖の大王と戦った勇者などが存在しているのではないか。その体験をネタとしてホラー漫画やDungeonCrawlを作って、そして「信じようと信じまいと」と言っている。そんな風に「信じようと信じまいと」の人の中には本物がまぎれているのでは。などと思った。