「ダイニイ・フォン・テイコック」

テイコック領では米ともち米が名産品とされるが、一昔前までにはその米があまり美味しくなかったため「テイコックの米のよう(に、それしかとりえが無いうえそのとりえのようなものが無価値)だ」という慣用句が出来るほどであった。しかし十四代目領主ダイニイ・フォン・テイコックは米の品種改良の研究を粘り強く続け、現在には評価が反転し「米の国のダイニイ・フォン・テイコック」と誉めそやす言葉ができるほどになった。