「剣邪『イディオット』」

七つの大罪のなぞる名前の七剣邪の一人・剣邪「プライド」は、どういうわけか七剣邪を裏切ってどこかへと姿を消した。預言者「ズール」はエレボスの言葉どおり新たなる剣邪「イディオット」を七剣邪に補充した。剣邪は人間に悪魔核(デビルコア)を埋め込むことで造られる。もともとのイディオットはなんということもないただの馬鹿だった。そして馬鹿でも大丈夫だという楽観的な人間の例だった。彼が運悪く自分の馬鹿を気に病んでしまったそもそもの原因は詐欺師に羽毛布団を買わされたことだった。羽毛布団を自慢していたら、それを聞いた友達は彼をとてもあわれにおもい、また義憤にかられた。友達は詐欺師を殺しに行った(正しくは「半殺しに」するつもりだった)。そして友達は詐欺師の雇った用心棒に返り討ちにあって死んでしまったのだ。彼は、自分が羽毛布団を30倍の値段で買う馬鹿でなければ友達は死ななかったと嘆いた。暗黒面に落ちていく彼の殺意、邪気を預言者「ズール」は感じ取り、彼にデビルコアを埋め込んだ。彼は人類に敵対する異形の剣邪「イディオット」になった。