週刊少年サンデーの『Tomorrows』

戦闘獣人化の実験の披検体になった子供たちが(なんかよくおぼえてないが)脱走して仲間と旅をしていて、狼か何かの能力を持つその主人公達が戦ったりするマンガ。
今週(2010年4+5号)の話が色々と意表をついた展開で面白い。
まず学校で飼育されていたウサギがいなくなる事件の噂があり、陰惨な虐殺や狂人を連想させたところで、主人公たちと同じ披検体でウサギの能力を得たウサギ獣人のおとこのこがウサギをさらったが極めて平和的にただ飼っているという展開。なんのためにさらったのかわからない。そして話の最後にはウサギ獣人のその子も主人公一行に加わり、ウサギ達はそれぞれ学校等に返されたっぽい。
このマンガにウサギ獣人はそのうち当然登場すると思われていたが、ウサギ獣人という単語から私たちが連想するのはバニーガールであり再擬人化名探偵うさみちゃんで、もしくは「同人ゲームの○○のパクリじゃねーか」といわれそうなところで、そこを……まあ、とにかく意表を突くことには成功している。
と以上のようなことは表面的なことだ。
表面的でない話では、このウサギが、かの『ヒョンヒョロ』に登場する二足歩行ウサギ型宇宙人のオマージュなのが間違いないという点のみが重要で、今後このウサギがどうなるかわざわざ気にしてしまいそうなのだ。
『ヒョンヒョロ』といえば「誘拐」、そのためだけに今回ウサギ人が「誘拐ヲ実行スル」話ができたとしか思えないのだ。私には。